名古屋市量子産業創出寄附研究部門について 部門担当教員
量子化学における領域を研究している
メンバーが揃っています。
高分子化学・材料科学
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高機能・高性能材料の創出や応用を
目指す研究に
量子化学や量子技術を活用 -
新材料の創出・応用だけでなく
量子技術の新たな産業創出も図ります
特任教授関 隆広
これまで、主に光に応答して分子の形を変えるアゾベンゼンを用いた液晶高分子の薄膜を扱った研究をしてまいりました。アゾベンゼンの液晶高分子膜に、光を当てることで分子配向や物質移動を誘起できます。特に、偏光による分子配向作用は、現在では光配向技術として液晶ディスプレイ製造の産業に利用されています。この原理は液晶だけでなくさまざまなナノ組織材料の光配向も可能です。当部門にて、液晶や高分子といったソフトマテリアルに留まらず、機能有機分子、無機物質、複合材料にも広く対象を広げ、量子技術と材料化学との良き出会いが生まれるよう努力いたします。
プロフィール
私は、東京工業大学工学部の助手、通商産業省工業技術院繊維高分子材料研究所(現在:産業技術総合研究所)主任研究官、東京工業大学資源化学研究所(現在:化学生命科学研究所)助教授を経て、2002年から名古屋大学大学院工学研究科教授を務めました(2022年から名古屋大学名誉教授)。この間、光機能高分子、液晶化学、分子集合体化学を中心とした機能材料の研究に40年近く従事してきました。高分子学会副会長(2018~2022年)、日本化学連合副会長(2020~2024年)を行い、2024年からは日本化学連合会長を務めています。
光学・電子機器
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光子と電子という「2つの量子」を使って
バイオサイエンス・半導体などの
研究・開発分野における
「観察」「計測」手法を研究・開発 -
産学連携で、新しい事業や研究の創出を
実現していきます
特任教授鶴旨 篤司
顕微鏡をはじめとする光学機器や半導体検査装置開発を30年以上企業で担ってきました。これまでの企業活動を通してバイオ&メディカル、半導体分野などの研究分野における技術や業界知識、人脈を蓄積して参りました。これらを活かした“企業目線”での産学連携活動を展開できると考えております。お近くの企業や研究機関と共に名古屋大学の持つ幅広い技術を融合させ、新しい事業や研究の創出を実現していきます。
先生の研究
私が主に扱うのは多光子顕微鏡システムという顕微鏡で、脳や臓器、骨といった生体深部を観察することや、脳神経科学や免疫細胞の働きなどの研究に使われています。またこの顕微鏡でSiCやGaNといったパワー半導体の材料となる結晶の内部にある欠陥や不純物の分布を非破壊でかつ3次元画像で観察することができます。いずれも「光子」という量子と「電子」という量子が出会うことで未知の情報にアクセスできる量子計測手法のひとつとなります。この顕微鏡を活用し、新たな現象の解析やこれまでにない医療機器の開発など多岐にわたる分野への応用を考えています。





